- 中廊下(ナカロウカ)
- 左右に住戸があり、その真ん中にある廊下のこと。集合住宅で、1つの廊下をはさんで左右に住戸が配置される形式を「中廊下式集合住宅」という。
- 長押(ナゲシ)
- 和風建築で、鴨居(かもい)の上に取り付ける横木のこと。本来は、柱を固定するための構造材だったが、今では和室を装飾する造作として付けられる。
- 納戸(ナンド)
- 室内にある部屋状の収納スペースのこと。不動産広告などで「納戸」と表示してある場合、建築基準法で定められた居室の基準に、採光や通風などの面で当てはまらないことから、納戸とする場合が多い。「サービスルーム」「スペアルーム」「多目的ルーム」「フリールーム」などと表示してある場合も納戸と同義だが、洋室としての内装を施していても居室としての基準を満たしていないことが多い。
- 二項道路(ニコウドウロ)
- 昭和25年11月23日以前から建物が立ち並んでいる道で、特定行政庁が道路として指定したもの。建築基準法42条2項に定められた道路なのでこう呼ばれ、「みなし道路」ともいう。幅員4m未満でも建築基準法上の道路とみなされ、道路の中心線から2m後退したところに、道路境界線があるとみなされる。ただし、平成4年の法改正以降、特定行政庁が幅員6m以上を道路として取り扱う区域では、道路の中心線から3m後退したところが道路境界線とみなされる。2項道路に接した敷地に建物を建築・再建築する際には、規定の幅員を確保するため、セットバックが義務づけられている。
- 二重サッシ
- 1つの窓に二重にサッシを取り付けた窓のこと。防音性と断熱性が高まる。後付けで内窓を取り付けることでも実現できる。
- 二重床・二重天井
- コンクリートスラブと内装床・内装天井を離して仕上げる工法。床の工法では、スラブの上に根太や支柱を均等に配置した「置き床工法」、防振材を挟む「浮床工法」がある。分譲マンションで説明される「二重床」は防振ゴム付の支柱で支える「置き床工法」が主流(さらに防振材で補填するものもある)で、床の間(天井の間)に配管や配線を通してメンテナンス性を高めている。
- 24時間換気システム
- 24時間連続して、機械式に換気を行うシステムのこと。従来は高気密住宅を中心に取り付けられていたが、シックハウス防止を主な目的に、平成15年7月建築基準法改正により、すべての住宅への設置が義務づけられた。
- 24時間集中管理システム
- 集合住宅で、火災やガス漏れ、エレベーターの故障などの非常時に備えて、管理員室やセキュリティセンターが24時間体制で監視してくれるシステムのこと。
- 24時間入浴システム
- 24時間いつでも浴槽の湯を適温に保ち、汚れた湯を浄化する機能を備えた装置のこと。水の交換や毎日の掃除をしなくてもすむ。
- 二世帯住宅
- 親の世帯と、その子どもの世帯がひとつ屋根の下で暮らすために考慮された住宅のこと。玄関や浴室、キッチンなどを共有することもあるが、互いのプライバシーを守るため、玄関を別々に設けたり、それぞれがキッチンや浴室を持つこともある。マンションにも二世帯住宅を意識した住戸があり、玄関を別々にしているが互いの住戸を行き来できるドアが住戸内にあり、浴室を共有するなど工夫されている。
- ニッチ
- 1つの窓に二重にサッシを取り付けた窓のこと。防音性と断熱性が高まる。後付けで内窓を取り付けることでも実現できる。
- 布基礎(ヌノキソ)
- 建物を支える下部構造のこと。木造等の時は原則的に、耐力の強い「布基礎」(ぬのきそ)が望ましい。布基礎は、縁の下にかかる力を地盤に伝え、上部からの力や地盤で不同沈下しないように、鉄筋で補強し、帯状の連続した構造となっている。
- ぬれ縁
- 居室の外側に設けられた縁側のこと。風雨を防ぐ壁などがなく、雨に濡れてしまうのでこの呼び名がある。
- 根太(ネダ)
- 木造の建物で、床板の下に渡した横材のこと。床板を支えるために設置され、材質や取り付け方に問題があると、床が鳴る原因となる。
- 根太床工法(ネダユカコウホウ)
- コンクリートスラブと床の表面仕上げの間に、角材の根太を均等に置いた工法(「置き床工法」の一種)。パイプを通す空間が必要な水まわりの床には、根太床工法を使うケースがある。軽量床衝撃音に対しては遮音性があるが、重量床衝撃音に対してはやや弱い。
- 根付け(ネヅケ)
- 住戸の価格を設定すること。マンションの場合、中間階の中住戸を標準的な住戸として選び、そこの分譲価格を基準価格として、階数や位置、向き、広さなど住戸の条件によりプラス・マイナスしながら、ほかの住戸の分譲価格を決めていく。
- 野地板(ノジイタ)
- 木造住宅で、屋根の下地に張った板のこと。
- 延べ床面積(ノベユカメンセキ)
- 建築物の各階の床面積の合計のこと。容積率によって、建てることのできる延べ床面積の限度が決められる。
- 法面・法地(ノリメン・ノリチ)
- 実際に宅地として使用できない斜面部分のこと。自然の地形で斜面になったものと、傾斜地を造成する際に、土砂崩れを防ぐために造る場合がある。
- ノンスリップ
- 滑り止めのこと。階段の踏み面の先端に取り付ける。滑りにくくするため、溝を切ってあるものが一般的。